この2度の食事の機会で、東のいろんな顔を知ることができた。恥ずかしそうに笑う顔、思いっきり笑う顔、少し膨れた顔に動揺した顔…
どの顔も可愛くて愛おしくて、俺以外には絶対に見せて欲しくない。

今までそれなりに彼女というものもいたが、こんな気持ちになったことはない。
これが、独占欲…それも東限定の。
…俺はこんなに独占欲が強かったのか。
思わず苦笑いが込み上げる。

1度目の食事の時からちょっとずつちょっとずつ俺を意識するように仕向けてきた。

こうなったからには、これからはもう全力で行かせてもらう。

東、俺を男として意識しろ。俺を好きになれ。
必ず手に入れる為に、俺を意識して振り向くまで告白はしない。

覚悟しろよ、の意味を込めて、ちゅっ、とリップ音をさせて俺はもう1度東の唇を奪ってやった。