クールな部長は独占欲を隠してる【6/18番外編追加】

部長が気遣わしげに問う。

「いえっ全然寒くないです!お部屋もあったかいですし、お借りしたロンTも少し厚手なので」

そう答えるとそっか、とホッとしたように微笑み、

「寒くなったら羽織るもの貸すから言って」

と私の方へ近づき、頭をポンっとしてくれる。
触られた頭が熱い。

「…じゃあ、ご飯作っちゃいますね!」

キッチンお借りします!と部長と入れ替わりにキッチンへ入る。

「ああ、買ってきたものは全部冷蔵庫に、白米は今炊いている」

私が洗面所にいる間に炊飯器をセットしてくれたらしい。

「では、部長はできるまでゆっくりしていて下さい」

「ありがとう。じゃあ少し持ち帰ってきた仕事でもやらせてもらおうかな」

フライパンとかひと通りの調理器具は出しておいたが、他に必要なものがあればキッチンにあるもの全部好きに使ってもらって構わない、そう言って部長はノートパソコンをリビングテーブルに広げ、ダークブラウンのソファーに腰掛けて仕事を始めた。


冷蔵庫から食材を出し、まずはぶりに塩を振って10分ほど置いておく。

その間にぶりの臭み取り用にお湯を沸かす。
うちのキッチンより数倍広い。コンロなんか3口ある。
これなら同時にきんぴらも豚汁も並行して作れそうだ。

次々に手際良く調理していく。部長が調理器具や調味料を大体出しておいてくれたので、大して手間取ることなく作業できた。

ーそうして19時をまわる頃には全ての料理が完成した。