クールな部長は独占欲を隠してる【6/18番外編追加】

そのエントランスに辿り着き、部長が傘を畳む。
「東、大丈夫?」

「っはい、大丈夫です!」

いけない、ちょっと気後れしてしまった。

「雨の中悪かったな。中に入ったらもう1度ちゃんと拭こうな」

そう言って部長がオートロックを解除してエントランスを進んでいく。
ちょうど1階で止まっていたエレベーターに乗り込み、部長が10階のボタンを押す。

ボタンを見る限り、このマンションは12階建てのようだ。

部長、すごい所に住んでるな…
同じ会社に勤めているけど、一社員と営業部部長だとやっぱり給料格差があるんだな…

エレベーターを降りた後、部長は1001号室の前で止まり鍵を開け、どうぞ、とレディーファーストしてくれる。
予想通り広い玄関にやはり気後れしながら、

「お邪魔します…」

と入ると、部長がタオル持ってくるからちょっと待ってて、と先に上がって玄関から向かって右のドアに消えていった。

しばらくして、部長はブラウンのふわふわのタオルを持ってきてくれ、

「これで拭いて。服も濡れてるから、着替えた方がいい。俺ので悪いけどよかったらこれに着替えて」

とタオルと一緒に着替えを渡してくれた。