クールな部長は独占欲を隠してる【6/18番外編追加】

「ありがとうございます。本当に助かります」

部長が受け取って深々とお辞儀する。

私も慌ててありがとうございます!とペコッとお辞儀する。

「返すのはいつでもいいからね。気をつけて帰るんだよ」

おばあちゃんはにこにこ小さく手を振ってくれる。

お借りしたタオルをおばあちゃんに返して、もう1度ありがとうございます!と2人でお礼をしてタバコ屋を後にした。

相合傘で部長と並んで歩く。

必然的に、背の高い部長が買い物袋を持ちつつ傘を差してくれている。

傘をさして歩く前も部長と並んで歩いていたけど、ひとつの傘で肩を寄せ合っているので今はさっきよりも距離が近い。

すぐ近くに感じる部長の香りにドキドキしてしまう。
傘に当たる雨の音がやけに大きく耳に響く。

ドキドキを抑えてタバコ屋のおばあちゃん、可愛い人でしたね、なんて話しながら2、3分ほど歩いた所で部長が、

「あそこ、俺のマンション」

と顎でくいっと目の前のマンションを指す。

あそこ、ですか…?
なんか、すごく立派なエントランスなんですけど…!

エントランスを見ただけで私のマンションよりかなり高級だということがわかる。

傘を差しているのでマンションの全体像までは見えないが、かなりの高さがある気がする。