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「あ、創太くんママから伺ってます!創太くーん!メイちゃんお迎えに来てくれたよー!」

定時に仕事を終わらせて、急いで創太の保育園へ向かった。

呼ばれた創太が教室からタタタッと走ってきて「メイちゃーん!」と私に抱きつく。 

いつ見ても背負っているリュックが創太の背中よりも大きくて笑ってしまう。

よしよし、と頭を撫でながら、

「今日ママお仕事でちょっと遅くなるみたいだから、メイちゃんのお家でご飯食べて待ってようね」と伝えると、「うん!楽しみ!」と創太が大きく頷く。

そんな創太を見た担任のみなみ先生が、

「創太くん、今日メイちゃんがお迎えに来てくれるって知ってとっても楽しみにしてたんですよ」と笑顔で教えてくれた。

みなみ先生は推定年齢20代前半から半ば頃。小柄で栗色のショートボブがよく似合う可愛らしい先生。創太はみなみ先生が大好きだ。

創太が私のことをメイちゃんと呼ぶので、保育園の先生からもいつの間にかメイちゃんと呼ばれるようになった。

先生とお友達にバイバイをして、創太と手を繋いで保育園を出る。