クールな部長は独占欲を隠してる【6/18番外編追加】

「えー、俺、男子なんですけどー」

ちょっと不服そうな顔まで可愛いってどういうことだ。

「そう言えばよくあの包囲網から抜けて来られたね、瀬野尾くん」

チラリと蒼介さんたちの席を見やって瀬野尾くんに言うと、

「ああ、彼女たちのお目当ては広岡部長と進藤さんですから。俺は肉食女子怖いんで、抜けてきました」

にっこり、邪気のない笑顔で毒を吐く。
癒し系のベビーフェイスに油断していると、たまに刺される。

「…そう」

蒼介さんは抜けて来ないのかな。

「ほらほら、一緒に食べましょ東さん!」

「あ、うん」

「瀬野尾は芽衣子に懐いてるわねー。私には取り分けてくれないのか」

「あ、すいません!つい!」

「ついって…君は分かりやす過ぎるな…」

そんな2人のやり取りをどこか上の空で聞きながらサーモンのお刺身に醤油を付けて口に運ぶ。
と、ポタ、サーモンから醤油が垂れてシフォンのブラウスにじんわり染みを作る。