「…ぶっ部長…!」

あわあわしていると、部長の顔が近づいてきて口を塞がれた。
そして少しだけ唇を離して「…名前で呼んで?」色っぽくそう囁かれる。

…くそぅ、色気が半端ない…

「…芽衣子?」

優しく色っぽく名前で呼ばれて身体に電気が走った気がした。

「…そ、うすけ、さん…」

やっとの思いで名前を口にすると満足そうに微笑んで、また口を塞がれる。蒼介さんの舌が侵入してきて私のそれを絡め取りながら口内を掻き回す。キスの音が静かな部屋に響く。

「…ん、ふっ…」

息が出来なくなって声が漏れる。キスだけでこんなに気持ちいいということを、私は蒼介さんに出会うまで知らなかった。

「…散々我慢したから、今日はもう止まれない…」

狂おしい程の熱を瞳に宿して苦しそうに囁く。
そして蒼介さんの唇が私の耳を甘く噛む。
ひゃっ…その甘い快感にびっくりする。私の反応を楽しむように耳から首へ、首から鎖骨へ…次から次へと蒼介さんのキスのシャワーが降って来る。そしてソファーに押し倒される。