ルリアは母が亡くなったため早くから社交界に出ることになり、きつめのメイクで、隙を見せないように立ち回ってきた。そのため同世代から浮いている。
レイの社交界デビューで、レイとルリアの間の微妙な空気を察知した世間は、二人を不仲であり、ルリアが平民育ちのレイを虐めているのではないかと噂する。それでレイが周りに溶け込めるなら、と静観するルリア。
後日尋ねてきた幼馴染のラズは、事情に通じているので慰め半分、からかい半分でルリアの気持ちを晴らしてくれる。
噂について知らなかったレイは二人の会話を聞いて驚きつつ、二人の親し気な様子に陰で不機嫌さを滲ませる。(ここで読者にレイが前世の記憶を持っているのでは?と思わせる)