レポート


 翌日

 教養の講義で大学に来ていた架は、珍しく開始5分前に教室に入って、後ろ側の席を陣取っていた。

 しかし授業が開始して未だ5分も経っていないにも関わらず、机に頬杖をついて、眠たそうに、しかも退屈そうに黒板を眺めていた。

 退屈そうにしているのは「イツモノコト」だが、眠そうにしている理由は、昨日の一件のせいで、夜中までゲームで憂さを晴らしていたからである。

 レポートを提出できなかったのは、自身の無計画さが原因であり、悔い改めれば良いことだと諦めが付いたようだが、、、

 昨夜の彼女の件は、自分に完全に非があるとは思えなかったようだ。