マロンクリームの王子さまは、わたしのことが好きみたい!?

「なんだ、これ! 超うめぇ!」

 わたしはなんだかうれしくなった。

 そう、うちのおにぎりは特別なんだ。
 おじいちゃんは、おせんべいの原料であるお米にめちゃくちゃこだわっている。
 だからうちのおにぎりも、最高においしいお米で作られているんだ。

「よかったら、もう一個どうぞ?」

 あっという間に食べ終わってしまった先輩に、おにぎりを差しだす。

「いやいやいや、それは悪い。あんたが食え」
「だったら……」

 わたしはお弁当箱に入っていたうさぎさんのピックで、たこさんウインナーを刺して、先輩に差しだした。

「ウインナーいかがです?」

 すると先輩は急に顔を近づけてきて、あーんと口を開けて、パクっと食べた。

 えっ……なんかいまの……カップルみたいじゃなかった?
 わたしはピックごと渡そうとしただけなのに。

 わたしの顔が、かあっと熱くなる。

「うん。うまい」

 でも先輩がおいしそうに食べているから、ま、いっか。

 わたしは先輩の横で、おにぎりを食べた。
 お母さんの作ってくれたおにぎりは、今日もとってもおいしかった。