「今日、うちのお父さんの誕生日でね。家族分のケーキ買ってきてって、お母さんに頼まれちゃったの。だから『マロンクリーム』行ってみようかなーなんて思って」
「えっ、ケーキ!?」
わたしはつい口に出してしまった。
ずっとケーキを食べられずに過ごしてきたわたしは、『ケーキ』という単語を聞くだけで、異常な反応をしてしまう。
すると教室の後ろのほうから、バレー部の香奈ちゃんがダダダっと駆け寄ってきた。
ちなみに香奈ちゃんも中学からの友だちだ。ショートヘアで背の高い、カッコいい女の子。
「藍ちゃん! 『マロンクリーム』って、もしかしてあのウワサの!?」
藍ちゃんが香奈ちゃんを見て、目を輝かせながら答える。
「そう! あのウワサの!」
「行く行く! あたしもケーキ買う! 今日部活休みだし!」
「じゃあ香奈ちゃんもいっしょに行こうよ!」
藍ちゃんと香奈ちゃんが手をパチンっと合わせ、「キャー」っと盛り上がる。
は? なにその盛り上がり……ついていけないわたしは首をひねる。
『マロンクリーム』ってケーキ屋さんの名前かな?
そんなにおいしいケーキ屋さんなの?
きょとんとしているわたしを見て、ふたりが驚いた顔で言った。
「えっ、ケーキ!?」
わたしはつい口に出してしまった。
ずっとケーキを食べられずに過ごしてきたわたしは、『ケーキ』という単語を聞くだけで、異常な反応をしてしまう。
すると教室の後ろのほうから、バレー部の香奈ちゃんがダダダっと駆け寄ってきた。
ちなみに香奈ちゃんも中学からの友だちだ。ショートヘアで背の高い、カッコいい女の子。
「藍ちゃん! 『マロンクリーム』って、もしかしてあのウワサの!?」
藍ちゃんが香奈ちゃんを見て、目を輝かせながら答える。
「そう! あのウワサの!」
「行く行く! あたしもケーキ買う! 今日部活休みだし!」
「じゃあ香奈ちゃんもいっしょに行こうよ!」
藍ちゃんと香奈ちゃんが手をパチンっと合わせ、「キャー」っと盛り上がる。
は? なにその盛り上がり……ついていけないわたしは首をひねる。
『マロンクリーム』ってケーキ屋さんの名前かな?
そんなにおいしいケーキ屋さんなの?
きょとんとしているわたしを見て、ふたりが驚いた顔で言った。