マロンクリームの王子さまは、わたしのことが好きみたい!?

「おいっ、じいさん! 今度は生クリームたっぷりのイチゴショート作ってくっからな! 覚悟しとけよ!」

 すると前を向いたままのおじいちゃんが、ふっと笑った。

「ああ、楽しみにしておるぞ」

 なんだかよろこんでいるようなおじいちゃんの声を聞いたら、わたしもうれしくなった。

「千彰先輩! わたしも楽しみにしてます!」

 おじいちゃんに手を引かれながら振り向いて、千彰先輩に手を振った。
 先輩は困った顔をしたあと、すぐに笑って、わたしに大きく手を振り返した。

 夏休みの間に、千彰先輩はおいしいケーキを作って、おじいちゃんを納得させることができるのかな?
 そしてわたしたちは、はじめてのデートができるのかな?

 おせんべい屋の娘と、ケーキ屋の息子の恋は、まだまだこれからも大変みたいです!