マロンクリームの王子さまは、わたしのことが好きみたい!?

「じゃあ、師匠も認めてくれますよね!? おれと桃花がつきあうこと!」

 わたしの手をにぎる先輩の手に、きゅっと力が入った。
 わたしもおじいちゃんに向かって言う。

「お願い、おじいちゃん! わたしと千彰先輩がつきあうことを認めて!」

 陰でこっそりつきあうことはできるけど、やっぱりそんなのはいやなんだ。
 おじいちゃんに認めてもらって、千彰先輩と堂々とつきあいたい。

 だってわたしはおじいちゃんのことが……

「良いじゃろう。もう桃花も高校生じゃ。わしが口出しすることではない」
「おじいちゃん!」

 おじいちゃんは千彰先輩を見て、力をこめて言った。

「わしの大事な桃花を頼んだぞ」
「はい!」

 先輩も力強く答える。
 わたしは先輩の手を離し、おじいちゃんに抱きついた。

「おじいちゃん! ありがとう! 大好き!」
「も、桃花……やめなさい。高校生にもなって、みっともない」
「そんなことないよー! わたしおじいちゃんの孫でほんとうによかった!」

 ガンコで怖いところもあるけれど、いつだってわたしのことを大事にしてくれているって知ってる。

 そんなわたしたちを見て、お母さんがくすくす笑った。

「なんだかあなたたち、結婚の申し込みに来たみたいね」
「なにっ、結婚だと? それはぼくが許さないぞ!」

 お父さんが叫びだした。
 先輩は困ったように頭をかいている。
 わたしはおじいちゃんに抱きついたまま笑った。

 まだまだこの先、千彰先輩にはたくさんの試練がありそうだね。