「あ、あたしはべつに、千彰くんに会いに来たわけじゃないからね!」
聞いてもいないのに美咲先輩は、わたしの並んでいるところまで来て言い訳した。
「はい」
わたしがにこっと笑って返事をしたら、美咲先輩は頬をふくらませ、ぷいっと顔をそむける。
「もうっ、マジでムカつく! どうしてこんな子が千彰くんの彼女なのよ!」
美咲先輩はそう言うと、ケーキの箱を大事に抱えて行ってしまった。
わたしはそんな美咲先輩の背中に黙って手を振る。
「あの先輩。桃花に会うたび、ひとこと文句言わなきゃ気が済まないみたいね」
後ろから藍ちゃんがひょこっと顔を出して言った。
「うん。でももう慣れちゃった」
「てか、美咲先輩って、意外とかわいくない?」
香奈ちゃんの言葉に、三人で顔を見合わせてくすっと笑う。
空は青空。
いつの間にか春が過ぎ、雨の季節も過ぎて、夏がすぐそこまでやってきていた。
聞いてもいないのに美咲先輩は、わたしの並んでいるところまで来て言い訳した。
「はい」
わたしがにこっと笑って返事をしたら、美咲先輩は頬をふくらませ、ぷいっと顔をそむける。
「もうっ、マジでムカつく! どうしてこんな子が千彰くんの彼女なのよ!」
美咲先輩はそう言うと、ケーキの箱を大事に抱えて行ってしまった。
わたしはそんな美咲先輩の背中に黙って手を振る。
「あの先輩。桃花に会うたび、ひとこと文句言わなきゃ気が済まないみたいね」
後ろから藍ちゃんがひょこっと顔を出して言った。
「うん。でももう慣れちゃった」
「てか、美咲先輩って、意外とかわいくない?」
香奈ちゃんの言葉に、三人で顔を見合わせてくすっと笑う。
空は青空。
いつの間にか春が過ぎ、雨の季節も過ぎて、夏がすぐそこまでやってきていた。


