その理由は── 「真央」 学校帰り、家まで着くと、 背後から声をかけられた。 声の主は、紫乃くん。 季節は12月で、わたしが帰る頃には日は落ちて真っ暗なんだけど 声や気配ですぐに分かってしまう。 「紫乃…くん」 わたしは思わず後ずさる。 どうしているの?仕事は? まだ終わる時間じゃないよね?