その横顔を見てしまったあたしは、黙って高杉の後を付いていく。 そして目的の中庭に到着すると―― 高杉は髪を掻き乱し、ゆっくりと綺麗な形の唇が動いた。 「…何でお前、アイツといたんだよ」 「……アイツ?」 「あの場所ってどこだよ。お前、アイツが好きなの?どーせ報われねぇのに」 高杉の言ってるアイツは多分 和臣のことなんだろうけど… あたしは和臣じゃない、他の人に報われない恋をしてるんだよ。