照れ隠しで殴ったとか、小学生かよ!



なっさけねー…



「……あ」



茗花の小さい声が漏れたと同時に、携帯のメロディが流れる。



「…琉生?

ちょっと遊びに行ってきていー?」



「……どこに」



「…近くの公園。

すぐ戻ってくるから、心配しなくていいよ」



バーカ。



俺がお前の嘘に気づかないわけねーだろ?



お前が嘘つくとき、頬を少し掻くってことくらい知ってるんだよ。