きみに、恋う




3年間ありがとうね、

意外にも3年間一緒だった清水に書くことって結構あるかもなんて思いながらマジックペンの音を鳴らしていると、なあなあ、なんて邪魔をするような声が落ちてくる。




「これから書いてもらうの?」

「うーん、どうだろ」

「いや、そこは書いてもらえよ、おまえら仲いいんだから」

「はは、険悪の間違い?」


きゅ、とふたをとじてアルバムを清水に渡せば、やっぱり呆れた顔をした清水と目が合って、ちょっとだけ気まずい。
おせっかい清水。まるでサユやミノとおんなじだ。



「でも、ちゃんとスペース残ってる」

「……みんながそうしてるんでしょ」

「みんなが七星の分あけてくれてるんだろ」

「いや、なんでよ」



めんどくせえなあ、なんて文句を言われて、わたしも清水がめんどくさいよと返してやれば、森下もめんどくせえと言われてムカつくから手の甲にデコピンをお見舞いしてやった。


痛がっている清水は面白かったから許すことにする。



先生が教室に入ってきて、自分の席に戻る。
バタバタと最後のHRの準備をしているから、みんなはまだがやがやと騒いでいた。



「──おい、」


一回目のおいは無視してやったけど、二度目はしぶしぶ聞こえたことにする。
おいって名前じゃないってくだりはもう100回くらいやったからもう省略する。