「奏多先輩、お待たせしました。」
「あぁ、行こうか。」
「はい。」
私は、頬をぷっくりと膨らませ、返事をした。
私の横で、奏多先輩は、苦笑い。
「美桜ちゃん、ごめんって、」
「いいですけど、、、。」
「でも、まだ全然怒ってる!」
そう言って、奏多先輩は、私の顔を覗き込んだ。
「もう!奏多先輩!今日は、手、繋ぐの、ダメです!」
そう言うと、奏多先輩は、まるで、お散歩に行けなくなった、子犬みたいな顔をした。
「じゃあ、俺も、もう朝迎えに行ってやんない!はい、合鍵。」
と、奏多先輩は、私が渡した、合鍵をもういらないと言って返してきた。本当だったら、素直に受け取るはずなのに、
「それは無理です!きっぱりとお断りさせていただきます。」
って、言っていた。
「じゃあ、手、繋いじゃお。」
「先輩は、ずるいです。」
「そうかな。美桜ちゃんも、俺とおんなじくらい、ずるいと思うんだけどなぁ。」
「はぁ?そんなことないです!!」
そう話をしていたら、あっという間に、学校に着いていた。
やっぱり、奏多先輩、好きなんだ。私。
