一目惚れした人は学園の王子様


カンカンカン。

鉄の階段を、駆け足で上る。

はぁ、意外に疲れるものだな。いつもなら、日向とかと、お話しするから疲れないのに。

初めてだよ。学校の階段が疲れるって思ったこと。

「はぁ、つ、ついた。」

こんこん。

扉をノックする。

ここ、先輩達のところに来ると、妙に緊張するんだよね。

学年が上だし、見慣れないところだからかな。少し変な気持ちになるし。

あ、これって入ってもいいのかな?

そーっと扉を開けて、奏多先輩の名前を呼ぶ。

「か、奏多先輩。!」

囁いたぐらいの声で。