再び過去の話へと遡りますが、私の性格の分岐点の一つ目は、小学二年生の頃でした。


自分で言うのもなんですが、幼稚園時代の私はとても可愛かった。本当に。愛想も良くて、まるで絵に描いたような、絵本の中にいるみたいな可愛らしい少女でした。

しかし、それも小学二年生の終盤までの話。
私は二年生の頃に、軽いいじめを受けていました。

もちろんまだ小学生低学年。今時の子はどうだか知りませんが、みんな可愛らしいものです。

そんな陰湿で酷いものでは無かったのです。多少の暴力や、悪口を聞こえるように大きな声で言われるなど、そんなちっぽけなものでした。

しかし当時の私にとって、それほど酷いことはありませんでした。

昔から泣き虫で、でも人前で泣くことが恥ずかしいと思っていた私は、何度も布団の中で枕を濡らしていました。

当時はいじめなんて存在すら知らなかった訳ですから、親にだって言えませんでした。
まあ幼稚園時代からいじられキャラではあったので、それが少しエスカレートしただけ、いつもの事だと割り切れていたのかもしれません。