ある日、いつも通り朝を迎えようとしていた時。

目が中々開かない。眠い。そりゃあそうです、だって私、深夜にいつも友人と通話をしていましたから。

起きないと母に怒られてしまうな、と起き上がろうと体を起こしました。


いえ、起こそうとしました。


私の体は起きなかった。金縛りにあったみたいに動けなくて、どう力を入れても、上半身が起き上がらなかった。

しかし、それはものの10分程度で終わり。
その後は起きることが出来たのですが、なんだか体がだるくて重いなあ、なんて。

今日は休みたいなあ、行きたくないなあ、と思って、母にそれを話しました。


ここまでくれば、皆様お察しですね。
案の定、次の日は起きられず、母の怒号にて目を覚ましました。

しかし何故だろう。別に昨日は夜更かしだってしていないし、通話だって以ての外。

特別早起きをして二度寝をした訳でもなく、深夜に通話ばかりの夜更かしをしていた訳でもない。

それなのに、どうして目を開けるのが億劫なのだろう。


余計な事ばかり考えてしまって、嫌だなあ、行きたくないなあ、と思いながら重い体を何とか起こしました。

なんだか嫌だ、行きたくない、と話すと、昨日の話を持ち出され、まあ引っ張りだされましたね。

その日は仕方無く、とぼとぼと歩いて学校まで行きました。