夏休み一日目。






私は紅を見送ってから急いで家の中を片付ける。






今日から碓水先輩と夏休みの課題をするのだ。






その事を昨日の晩、紅に話すと何故かニヤニヤ笑うだけだった。





碓水先輩とはお互いの家を交代で使うか、図書館で課題をしようと話している。






ルンルンと鼻歌を口ずさみ、お昼に食べる為のサンドイッチを作りながら先輩が来る10時になるのを待つ。








ピンポーン







その音がしただけで心臓が高鳴る。





さっと自分の身だしなみを確認する。






白のレースタンクトップに群青色のショートパンツ。


髪はいつも通りストレートのまま。






よし、と鏡の前で一度頷いてから玄関のドアを開けた。