「見て!!四天王よ!!」





「やばー!めっちゃ可愛くねー!?」





「紅君と廉君の2ショット撮ろうよ!」





「森田って相変わらず色気あるよなー!」





「白ちゃん小動物みたいで可愛いー」





「四天王って?」





「え!?四天王を知らないの!?美顔四人組のことよ!!

容姿端麗バスケ部のエースで一年男子人気No.1の里中紅と

同じ顔のスポーツ万能で一年女子人気No.1の里中白。

モデル顔負けの顔と身長の東堂廉に

ナイスバディーな森田美乃。

こんな美人イケメン四人が幼馴染って凄くない!?」





そんな会話を普段だったら聞き付けるのに今日は雨と言うことで集中力が全くない私は全然聞いてなかった。





「あーぁ。早く終わらないかなー」





今日一日が。





なんて思っていると本当に一日が経つのが早かった。





あっという間に放課後になりその頃には雨も止んでいて私の心はスッキリ。





「おっしゃー!!部活頑張るぜー!!」





なんて半身も復活しているようで美乃と顔を合わせて笑った。





「白。今日どっか寄ってく?」

久しぶりに誘ってきた美乃だったが





「ごめん、美乃。私これから図書委員の貸出し係りなの」





「あ、そうだった。じゃぁ寄り道はまた今度ね」





「うん!また誘って」





「何?美乃今日暇なの?」廉





「そうよ?」





「じゃぁ一緒帰る?俺今日は部活なしー」






チラっと紅を見た。






廉と紅が頷く。





「え、いいの?じゃぁよろしくー」





実は美乃は顔の可愛さもあってかよく幼い頃から痴漢やストーカーに遭遇することが多く、絶対に一人では帰らないようにしていた。





「廉、頼むな」





「おう。」





紅の安心したような顔を見てクスッと笑う。





紅は美乃の事が好きだったりする。





「じゃぁ美乃、廉気を付けてね。紅は部活頑張って」





私たちはそれぞれ声を掛け合って分かれた。