昼休みになり立ち上がる。




教室の真ん中を見れば紅も同時に立ち上がっていた。





雨の日になると私たち双子は極端に生活リズムを崩してしまう。




今日も紅が弁当当番だったが寝坊してしまいお昼は食堂で食べることに。




そんな私たちに付き合うように美乃と廉も立ち上がる。




「今日どっちにする?」美乃





「私は……Bセットにしようかな」

私たちの高校の食堂は二種類の定食をAセット、Bセットと分けている。





今日のAセットメニューはチキン南蛮定食でBセットメニューは味噌鯖定食。





「俺も白と一緒。」

既にBセットの食券を二枚買っていた紅。





「俺はAかな」廉





「私もAにしよー」





二人が食券を買うのを待ってからトレイを受け取る列に並ぶ。




美乃が先に並んでそのあとに私と紅。
最後に廉が並ぶ。





自然とくっつく私と紅。





遠目にチラチラと視線を感じるのは恐らく紅と廉と美乃せいだろう。





紅は相変わらず人気No.1だが廉も女子から人気だと聞く。





男子の視線があるのは前に並んでいる美乃を見ているからだろう。