貴方は、私を愛してくれる唯一の人。唯一無二の、大切な人。

だけど、私以外をその透き通るような瞳に移さないで欲しい。
…なんでって?

貴方の眼球も、心臓も、全て私のものだから。

私がいれば、貴方は何もいらないでしょう?
私も同じ。私は貴方さえいれば、何もいらない。

命だって惜しくないのよ。


「どうして…?!」


酷いじゃない。私はこんなにも、貴方を愛していると言うのに、貴方の愛はそれ程なの?

私が、貴方を変えてあげなくちゃ。

私がいれば何もいらないよう、まずは私とお話しましょう。
その次は、私のお部屋に来てね。鍵を掛けて、貴方を狙う、汚い虫から守らなきゃ。

その次はお料理を振る舞うわ。
私、料理はとっても得意なの。紅が飛び散って、とっても芸術的でしょう?

今日はオムライスなの。ライスも私のお手製。綺麗な紅色ね!


「こんなの、間違ってるよ…っ!」


あら、まだそんなこと言うの?

そんな事ばかり言うなら、貴方も美味しいオムライスにしなくちゃいけないじゃない。

ああ、そんな怯えた顔をしないで、安心して。


貴方は私が美味しく、食べてあげるからね♡