「だからーまずは真央梨に信用される事が俺の第一ハードルなの。
やべ、すっげえたけえかも」

「そうだね、凄い高いかも」

「ええ。やっぱり」



八の字眉毛で、くしゃあって顔を歪める山本先生は少しだけ可愛いと思った。


それと一緒に、本気なんだって心の中だけでぽつりと呟く。

まだ会ったばかりなのに、なんて考え。
もう捨てようかな。



ちゃんとこんなに気持ち表現してくれてるんだから。



少しだけ、“春斗”を知りたいって思えた。