由香「…」

目が覚めるとリビングのソファ
寝落ちしてしまったみたい。

翔太は自分の部屋にいる

私はゆっくり彼の部屋へ行きドアをゆっくり開ける

翔太「……」

翔太は机にうづくまるように寝ていた
そんなとこで寝ちゃうほど「真凜」との電話は楽しかったのね

由香「ふふっ…」
思わず笑ってしまう

翔太「…っん。」
翔太がゆっくりと目を開ける
由香「…おはよう翔太。寝落ちしてたよ?」
翔太「…えっ。うそ…」

そう言って彼は1番に何かを探す
何そんなキョロキョロしてんのよ。スマホ見られてないかって思ってんの?

由香「…どしたの?何かないの?」

翔太「あっ…ああ、別に」
そう言って落ちていたスマホを翔太は拾った

由香「…今日なにか予定あるの??」
そう、今日は日曜日。
あなたの仕事は日曜は休みのはず
翔太「…」

由香「何も無いなら久しぶりに買い物でも行かない?ほら、なかなか無いじゃない?お互い忙してく2人で出かけるってことも」
翔太「…いや、今日はちよっと…」

由香「…?」
にっこりと笑ってみせる
由香「「何か」あるの?」
笑いながら翔太の肩に手を置く

翔太「…今日は久しぶりに地元の友達と会おうと思ってさ、」

なるほどね。そういう事も言えるようになったんだ

由香「そっか、なら仕方ないわね。」

翔太の肩に置いていたてをおろし部屋を出ていく

ドアから出ていく間際に横目で翔太を見た時翔太はホッとしたようだった
せめてちゃんと居なくなってからホッとしなさいよ。そう思った。

______________10分後______________


準備を済ませた翔太がリビングへ入ってくる

私はその間に軽い朝食を作っておいた
翔太「お、俺の好きなハニーバターパンじゃん。」

由香「そうよ。翔太好きだよね?これ」

翔太「おう、ありがとう。」

由香「いえいえ」
そう言ってクスッと笑う

翔太「…」
その瞬間、翔太が何かを考えるようにハニーバターパンを見つめながら動きを止める

由香「どうしたの?食べないの?」
優しくたずねる

翔太「…いや、」

…沈黙が走る

翔太「…俺、お前にハニーバター好きなんて言ったっけ…?」

沈黙を翔太が破る

由香「…ええ、この前言ってたじゃない。」

翔太「…そうか…」

由香「なら、私は寝室を掃除機かけちゃうから。家出る前に声掛けて」
翔太「了解」

そう言って私はリビングから出ていく
少し攻めすぎたかしら。
ちょっと翔太もビックリしてたわね (笑)

由香「さーて、まだ始まったばかりだからね。」

そう呟いた。