タタタタタ・・・ 「先生・・・風邪、大丈夫ですか?」 「俺ののどに矢沢菌がいるんだよ。あはははは」 先生は、自分ののどをツンツンと突っついて笑った。 「お大事に。早く治してください!」 私は友達の元へとダッシュした。 「あ。矢沢ぁ!サンキューな!!」 背中から聞こえた先生の声に、振り向いて、ペコっと頭を下げた。 たったそれだけのことだけど、涙が出そうになった。 友達がいたから、パンの袋は捨てた。 でも、本当は持って帰りたいくらいだった。