桃子もあゆみも・・・ 幸せになってほしい。 どうか、笑顔で戻ってきて欲しい。 「心配・・・」 私がそう言うと、要君が様子を見に行こうと言い出した。 美穂はなぜかトイレに行くから2人で先に行ってと言った。 体育館を出るとひんやりした夜風が顔に当たった。 「あゆみと真崎君、会えたかな」 「大丈夫だろ。桃子は・・・教室で告白してるかな」 要君も寒そうに体を小さく丸めていた。 「あのさ・・・いろいろごめんな」 要君は立ち止まり、頭を下げた。