「直、明日最終面接でしょ?」


「うん。緊張する~!」




新しいグループは、パワーアップしていた。


真崎君効果なのか、学校帰りにカラオケに行ったり、卒業旅行の話まで出たりしていた。



卒業旅行とか・・・


先生心配にならないかなぁ。




女の子同士ならいいけど、男の子もいるなんて・・・


どう思うだろう。



かっこよく 『信じてるから行って来い』 って言うのかな。


それとも、かわいく 『やだやだ!直が他の男と泊まるなんてやだ』って言ってくれるのかな。




「何、ニヤけてんの?」



私は、真崎君にほっぺをつねられた。



「直は、今一番幸せなんだよ。もうすぐ結婚だしね~」



「お前、そんなこと考えてる場合かよ!!最終面接が明日だってのによぉ!」


真崎君は、要君とは対照的な人。


優しく見守るタイプじゃなく、説教してくれたり、本気で怒ったりする。



「決まってないの、お前だけってわかってる?お前のせいでまだお祝いできてないんだから」



真崎君は新入りなのに、ずっと前からグループにいるような存在感だった。