次の日、要君は何事もなかったかのように、私達とお弁当を食べた。


これが要君のいいところ。



でも、あゆみから要君が泣いたことや、1年間恋愛をしないと言っていたことを聞いたから少し複雑だった。




「お前ばかだな~!」


要君があゆみの頭を叩いた。




みんなほっとした。




お弁当はとても美味しく感じた。


やっぱり心に不安や心配を抱えながらの生活は疲れる。



心が軽くなったのは、私とあゆみだけじゃなく、みんな同じだった。




まだぎこちないけど、昔に戻れた気がする。





ただひとつ違っていたのは・・・




5人ではなく、6人だったこと。