「あのな、俺・・・・・・」




先生のこんな姿はあまり見たことがなかった。



周りの子達も、珍しい先生の姿に『頑張って~』と声をかけた。





「俺、矢沢と付き合ってる」




静かに、丁寧に・・・

先生は言った。





一瞬静まり返った後、みんなは私に視線を向けた。




「えーーーー!!」


「マジかよ!矢沢、やる~!」





左斜め前にいた荒木さんが・・・


「おめでとう!!」


大きな声で言ってくれた。





そのおかげで、みんなが拍手を始めた。