「よぉ!荒木!元気か?」 先生の声が耳に入ってきた。 私は荒木さんに背を向けて、持っていた飲み物を飲む。 ゴクン・・・ 胸の奥が苦しい。 そこにいるのは荒木さんじゃなく、私のような気もする。 私・・・ 私だったかも知れない。 たまたま運が良く私は先生の彼女になれただけ。 どこかでタイミングがずれていたら・・・ 私は荒木さんと同じだった。