「先生でも泣かせちゃうんだったら、俺がゆかりを泣かせちゃうのは仕方ないのかな。でも、やっぱり泣かれると辛い」
「やっぱり笑っていて欲しいもんな。男って勝手だからさ、飲んでる時は女のこと忘れて騒いでるんだけどさ、帰り道では依子のことばっか考えてて。今日は怒ってないかなぁ?笑ってくれてるといいな・・・なんて」
依子をチラリと見た龍は、依子に手招きした。
素直に龍の隣に座る依子。
依子だって、ケンカしたくてしてるんじゃない。
仲良くできることが一番だもんね。
でも、女の子ってやっぱり寂しくて、つい意地張っちゃったり、いろいろある。
「できるだけこれからは早く帰るようにするから。お前には笑顔でいて欲しいから」
龍の言葉に、依子は照れまくって龍の背中を叩いた。
先生は龍とたっくんとどんな話をしたんだろう。
昔から知ってる龍だけど、今の龍は最高にかっこいい。