「なぁ、里田。お前の旦那は、全然心配いらね~よ。仕事の先輩に誘われて、居酒屋で飲んで真っ直ぐ帰って来てるんだから。寂しいからってすぐキャバクラ行っちゃうような誰かさんとは違うから!」




今では笑い話になっているたっくんの過去。



苦笑いを浮かべたたっくんの頭をゆかりが優しく叩いた。



「おばかさんだよね~。情けないけど、もう信じてるから同じことしないでね」




バイト先にいたたっくんの元カノを巡って、ゆかりとたっくんが大喧嘩をした。




その時、感情的になり、別れを切り出したゆかり。


ゆかりにフラれたたっくんは、酒に逃げ・・・夜の街に逃げた。



よりを戻してから、いろんな事実が明るみに出て、たっくんを信じられなくなったゆかりは相当悩んでいたっけ。




別れていた間とは言え、キャバクラに通っていたたっくんをなかなか許せずにいた。



その上、キャバクラの女性と親しくなり、メール交換をしていた。




「中田、今度何かあったら俺に言えよ。俺がたっくん殴ってやるから」



「勘弁してよ、先生。俺、もう真面目だから」