「大丈夫!直と先生なら」
不安そうな顔をしていた私の背中を依子がバシっと叩いた。
鶏肉の丸焼きを持って、たっくんの部屋へ戻ると男3人ニヤニヤしながら、何やら話し込んでいた。
よく考えてみると、こういう先生の姿って見たことなかったなぁ。
友達と話してる先生とか、男同士で恋愛の話してる先生とか。
「何話してんの?龍のばかー」
「今は、どうやって彼女のやきもちを小さくできるかって話!」
私は、ドキっとして先生を見た。
「直~!ここおいで」
先生は足を広げて、そこを指差した。
「恥ずかしいこと言わないでよ~!!もうっ!!」
真っ赤になる私。
喜ぶ先生。

