「よぉ!」 仕事が遅くなって、30分遅れてきた先生が玄関でコートを脱いだ。 「キャ!」 私は先生の姿に声をあげてしまった。 まるで先生のファンみたいに。 「先生、どうしてスーツなの?かっこいい・・・」 「ばかぁ。今日は懇談が入ってたから」 たっくんのママに軽く挨拶をした先生は、私にコートを渡し、私の頭をコツンと叩く。 「いいなぁ、こういうの。奥さんって感じ」 私は渡されたコートをハンガーにかけて、たっくんのママに渡した。 「あははは。そうか?直の喜ぶポイントは本当に変わってる」