クリスマスと言えば、いつもケンカをしていた記憶がある。


小学校の頃は、いつも泣きながらケーキを食べたっけ。



どうしてこんな風に話せなかったんだろう。


どうして・・・あんなにも遠く感じていたんだろう。




「直、ちょっとそこ持ってて」



「いいよ」




私とお姉ちゃんが協力して飾りつけをしている様子を見ているお母さんは、どんな気持ちなんだろう。




やっぱり、きっかけは『先生』だよね。


先生、


あの日、先生がお姉ちゃんに会ってくれたから。



お姉ちゃんと話してくれたから・・・


少しずつ我が家に温かい風が吹き始めたんだよ。