瞬きもせずに、一点を見つめる先生の瞳が、あまりにもまっすぐで悲しそうに見えた。 先生、こっち見て。 直はいつも先生だけを見てるんだよ。 ごめんね、先生。 「先生・・・ごめんなさい。先生、無理しないでいいよ」 「無理?俺、そんな風に見えた?」 先生は、私の頬の涙を指で拭って、優しい微笑みを向けた。 『直に近付くな』と言ってくれたこと、びっくりしたけど本当に嬉しかった。 先生の口からそんなセリフが出ることは一生ないと思ってた。