俺は直の隣に座り、ゆっくりと手を握った。




昨日よりも冷たい直の手。



昨日よりも不安な俺の心。






「そんなわけないよ~!だって、要君、彼女いるんだよ!それに、みんなに優しいんだよ、要君って。そこが、あゆみにとっては辛いところなんだけど」




「そうか・・・そうだったな。ごめん。変なこと聞いて」




お皿に少し残ったお粥を食べたいと言うので、俺はまたアーンと直の口へお粥を運んだ。




直は気付いてるのか?


彼の気持ちに。



だから、悩んでる?



あゆみちゃんが要君を好きで、要君は直が好きで・・・



三角関係ってやつ。







「先生、大好き」




直は、にっこりと微笑んで、いつものようにそう言った。





「知ってるけど、もう一回言って」




「先生、大好き!!」



「俺も好きだよ」




~先生目線END~