「直、お見舞いだぞ~!要君がアイス持って来てくれた!」
俺は、直に変な気を遣わせないように、明るく直にアイスを手渡した。
「え・・・要君?・・・・・今、来たのって要君だったの?」
俺がせっかく明るく振舞ったのに、直は深刻な表情をして、アイスを見つめた。
何かあるのか?
ないよな、何も・・・
俺は、自分が一瞬でも直を疑ってしまったことを恥ずかしく思いながら、アイスを冷凍庫へと運んだ。
「どうかしたか?直・・・」
「ううん・・・要君、思わせぶりだから。あゆみが最近要君を好きになっちゃって、なんだかグループ内に気まずい空気が流れてるんだぁ・・・」
直は、ため息をついた後、ハッと何かに気付いたように、大丈夫だから!と無理して明るく笑った。
「もしかして・・・要君は直のことが好きなのか?」

