ふにゃりと腰が砕ければ、その時を待っていたかのように、綾羽くんは私をソファに押し倒した。 「なーちこ」 「綾羽く…」 「可愛い。真っ暗の中で感じてるのは 俺からのキスだけなんだよね」 顎をそっと上向きにさせられる。 首から鎖骨までに広くスペースができて そこに、惜しみなくキスを落とされる。 「聞こえている声も、俺だけ 最後に視界に映したのも、俺だけ」 チクリ 甘い痛みが走る。 それを、ツゥとなぞる。