くびわ




「愛してるよ、なちこ…七海。君は俺にとっての首輪。俺はとっくの昔に七海に縛られてる。

だから、まずはチョーカーに誓うよ。
生涯…七海にこの身を捧げるってね」




私を見つめる瞳は怖いくらい優しい。

だんだん、身も心も引きこまれていくようで──。





「七海、君の好きな人は?」

「………」


「君は誰のもの?」

「………」


「死ぬまで君がそばにいるべきなのは?」

「………綾羽、くん」




小さな声で、答えれば



「よくできました」



甘い甘いキスが降ってきた。