ー結局引かれていた手がいつの間にか繋がれて、そのまま薬局で買い物を済ませ大石さんのマンションまで帰ってきた。
「お帰りなさいませ」
と、出かけた時と同じコンシェルジュがまたペコリとお辞儀をし、大石さんは軽く頷いて通り過ぎる。私も慌ててぺこりとお辞儀する。
再び33階の部屋まで来てお邪魔します、と呟くと、
「沙耶香ちゃん、ここはもう沙耶香ちゃんの家なんだから"ただいま"でしょ?」
悪戯っぽくそう覗き込まれて、ただいま…と言い直すと満足そうににっこり笑う。
リビングに入ると、いい匂いが鼻腔をくすぐった。匂いのする方を見るとダイニングテーブルの上に食事が用意されている。
「今日は初日だから出掛けている間に家事は家政婦さんにお願いしてたんだ。沙耶香ちゃんにお願いするのは来週の土日からね」
キッチンから50代くらいのエプロンを付けた女性が出て来る。
「お帰りなさいませ」
と、出かけた時と同じコンシェルジュがまたペコリとお辞儀をし、大石さんは軽く頷いて通り過ぎる。私も慌ててぺこりとお辞儀する。
再び33階の部屋まで来てお邪魔します、と呟くと、
「沙耶香ちゃん、ここはもう沙耶香ちゃんの家なんだから"ただいま"でしょ?」
悪戯っぽくそう覗き込まれて、ただいま…と言い直すと満足そうににっこり笑う。
リビングに入ると、いい匂いが鼻腔をくすぐった。匂いのする方を見るとダイニングテーブルの上に食事が用意されている。
「今日は初日だから出掛けている間に家事は家政婦さんにお願いしてたんだ。沙耶香ちゃんにお願いするのは来週の土日からね」
キッチンから50代くらいのエプロンを付けた女性が出て来る。



