海さんと美咲さんが永遠の愛を誓った十字架の前で止まると、新さんは私の方へ向き直り、真剣な眼差しで私を射抜いた。
「…沙耶香」
静かに名前を呼ばれる。
「…俺と、結婚して下さい」
「……!」
突然のプロポーズにびっくりしていると、新さんはポケットから小さな箱を取り出し、その中からキラキラ光る指輪を取り出した。
「…沙耶香、左手出して?」
言われるがまま震える左手を差し出すと、す、と薬指にそれが嵌められた。
ステンドグラスから差し込む光を反射して私の薬指で綺麗に輝くそれは、ダイヤモンド…
「…ずっと、俺の隣にいて下さい。…愛してる」
そう言って新さんは私からそっとブーケを取り上げて、私をぎゅっと抱き締めた。
突然のプロポーズに感極まって涙が溢れた。
ー私は新さんに出会って恋をしてから、随分と泣き虫になってしまったみたいだ…
「…沙耶香、返事は…?」
「…っはいっ!」
精一杯返事をする。
すると私を抱き締めていた大石さんが私の顔を覗き込んで、とびきりの甘い笑顔で、
「必ず幸せにする」
そう言ってちゅ、と私に口づけたー。
ーfinー
「…沙耶香」
静かに名前を呼ばれる。
「…俺と、結婚して下さい」
「……!」
突然のプロポーズにびっくりしていると、新さんはポケットから小さな箱を取り出し、その中からキラキラ光る指輪を取り出した。
「…沙耶香、左手出して?」
言われるがまま震える左手を差し出すと、す、と薬指にそれが嵌められた。
ステンドグラスから差し込む光を反射して私の薬指で綺麗に輝くそれは、ダイヤモンド…
「…ずっと、俺の隣にいて下さい。…愛してる」
そう言って新さんは私からそっとブーケを取り上げて、私をぎゅっと抱き締めた。
突然のプロポーズに感極まって涙が溢れた。
ー私は新さんに出会って恋をしてから、随分と泣き虫になってしまったみたいだ…
「…沙耶香、返事は…?」
「…っはいっ!」
精一杯返事をする。
すると私を抱き締めていた大石さんが私の顔を覗き込んで、とびきりの甘い笑顔で、
「必ず幸せにする」
そう言ってちゅ、と私に口づけたー。
ーfinー



