キスだけで蕩けそう…

朦朧とする意識の中、一瞬大石さんの唇が離れて、尋常じゃない色香を纏った大石さんの顔が視界いっぱいに広がる。

「…沙耶香ちゃん、その声も、その顔も、もうダメ…俺、1ヶ月も我慢したから、もう我慢出来ないよ…?」

そう苦しそうに言う大石さんに、私はこくん、と頷く。
一緒のベッドで寝た日に覚悟は出来ていたし、
ようやく想いが繋がった今、私も大石さんと1つになりたいと思う。

頷いた私に少し目を見開いて優しく微笑み、大石さんはそのまま私を抱き抱えてキングサイズのベッドにそっと降ろした。

ジャケットを脱ぎ、私の上に覆い被さる大石さん。
慣れた手つきで片手でネクタイを取りワイシャツを脱ぎ捨てる。
その仕草1つ1つが色っぽい。

そうして再び私の唇を貪り、大石さんの熱を持った手が服の裾から侵入してくる。

今まで感じたことのないような感覚に、身体が痺れる。
大石さんに触れられる全てに身体が反応する。




ー優しく、時には激しく大石さんに翻弄され鳴かされ続けて、身体にはいくつもの赤い花が咲いた。
そして、私はいつの間にか力尽きたー。