大石さんがもう一度慎太郎と向き合う。
「…俺、沙耶香とは付き合ってません。沙耶香が副社長の家を出る口実に、そういうことにしてただけです。副社長こそ、さっきの彼女は婚約者じゃないんですか?」
慎太郎が、大石さんの目をまっすぐに見つめて問う。
「…美咲のこと?…美咲は大学の同級生で、俺の弟の婚約者、だけど…」
…俺の、弟の婚約者…⁉︎
「…えっ、でもこの前も2人でこのホテルに入って行きましたよね⁉︎」
この前…?そう言って記憶を手繰り寄せる大石さん。
「…ああ、それは、弟が海外出張中で美咲のウェディングドレスの試着に付き合えないから、代わりに俺に一緒に行ってやってくれって頼まれて…」
ウェディングドレスの、試着…⁉︎
「…大石さんの、婚約者、では…」
「…ない、ね」
あの人は、大石さんの婚約者ではない…
私の勘違い…?
「…沙耶香、副社長には婚約者がいるからもう一緒にはいられないって、大号泣してましたけど?」
「…俺、沙耶香とは付き合ってません。沙耶香が副社長の家を出る口実に、そういうことにしてただけです。副社長こそ、さっきの彼女は婚約者じゃないんですか?」
慎太郎が、大石さんの目をまっすぐに見つめて問う。
「…美咲のこと?…美咲は大学の同級生で、俺の弟の婚約者、だけど…」
…俺の、弟の婚約者…⁉︎
「…えっ、でもこの前も2人でこのホテルに入って行きましたよね⁉︎」
この前…?そう言って記憶を手繰り寄せる大石さん。
「…ああ、それは、弟が海外出張中で美咲のウェディングドレスの試着に付き合えないから、代わりに俺に一緒に行ってやってくれって頼まれて…」
ウェディングドレスの、試着…⁉︎
「…大石さんの、婚約者、では…」
「…ない、ね」
あの人は、大石さんの婚約者ではない…
私の勘違い…?
「…沙耶香、副社長には婚約者がいるからもう一緒にはいられないって、大号泣してましたけど?」



