もしかしたら、錯覚しているだけかもしれない。

そんな想いさえ浮かんできてしまうのは不安が消せないからだ。

一緒にいないと不安になってしまうのは・・・


まだ悟に心を開ききれていないこと。
一緒の時間が短すぎること。

きっとだからだと言い聞かせる。





綾乃は悟のダウンジャケットを抱きしめながら眠りについた。