転性悪役令嬢~昼は少年、夜は少女~破滅フラグ回避頑張ります

 だけど、本当に、落ち込んでなんかないよ。むしろ、Sクラスずるいっ!対戦相手に恵まれすぎのAクラスもずるい!
 ずるいクラスになんか負けたくない!って、めっちゃやる気出てますよ。
 あ、その前に4Cのビアンカだっけ、ちがうな、ブランカ?と対戦だっけ。

 えっと、本日は居残り練習なしで帰ります。
「対戦相手が4Cのビアンカという人に決まったみたいなんですが、どんな人ですか?」
 兄6が答える。
「まず、ブランカという名前だな」
 はい。間違えました。
「僕よりは強いかな」
 と、兄6が苦笑い。
「お前は俺たち兄弟の仲で一番弱いからなぁ」
 と、兄4が兄6の頭をなでた。
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「ふふふ、その分誰にも負けない知識を持ってますけどね」
 と、兄2が兄6をフォローする。
 うん。兄6の知識量半端ないんです。歩く図書館。
「それで、そのお前の目から見て、強いのか?」
 兄6が首を横に振った。
「兄さんたちに比べたら、全然弱いですよ」
 そうかぁ。弱いのかぁ。
 うんうん。
 って、比較の対象が兄とか、そりゃ聖剣とか剣豪いるから、ちょっと基準おかしかろう?
「ブランカって、もしかしてディル家のブランカか?同じクラスにブランカの兄貴がいるが、妹は鍛え方が足りないとしょっちゅう言ってるな」
 へー。兄5と同級生のお兄さんがいるんだ。って、兄は高等部の総合科に通っている。
「総合科でたいして剣が強くない兄が妹はさらに駄目だというのだから、それほど強くないんじゃないのか?」
 ふぅん。やっぱり弱いんだ。
「まぁ待て、弱い弱いとリザが相手を侮って油断したらどうする」
 兄1が口を開く。
「もし、本当に相手が弱かったとしても、いや、弱く見えたとしても油断はするな。全力で立ち向かえ。そして、もし相手が強かったとしても、やはり全力で立ち向かうんだ。諦めるな」
 うん、流石兄1。その通りですね。相手の実力を入手したって結局全力で戦うことに変わりはないんです。こんな情報収集に無駄な時間をかけるよりは……。
「よし、特訓だ!まだあと5日あるだろう。優勝目指して特訓するぞ!」
 練習あるのみっていうのは分かるけど、兄4が言うと、なんていうか……兄1と印象ががらりと変わるのはなぜだろう。
 っていうか、優勝はしないですよ?